笠間焼の制作過程🍵
突然ですが、皆さんは好きなアーティストの楽曲のインタビュー記事を読むのはお好きでしょうか?
僕は気になった曲は調べるようにしていて、
最近だとアニメ「薬屋のひとりごと」のオープニングで使用されている、緑黄色社会の「花になって-Be a flower-」をリピートしています。
ダークな感じがカッコいい曲だなあと思って、聴けば聴くほど好きになりました。
で、どうやってこの曲が出来たんだろう?と思ってネット検索してみると、インタビュー記事がありました。
(よかったら皆さんも記事を読んでみてください♪https://natalie.mu/music/pp/ryokushaka10)
記事を読むと曲に関しては「中毒性とキャッチーさが欲しい」、歌詞は「自己愛」をテーマに書いて欲しいと依頼された曲ということが分かります。
主人公の猫猫(まおまお)の性格はちょっと捻くれていて、よくある主人公像とは違うのですが、
そんな彼女の人物像と「自己愛」というテーマを照らし合わせながら、ボーカルの長屋さんが歌詞を書かれていったそうです。
サビ部分の「その顔にぞくぞくして」の
「ぞくぞくして」のメロディと歌詞のハマりが素晴らしくてゾクゾクしました。
前置きが長くなりましたが、「笠間焼」の制作過程についてお話します。
元々は「青い湯呑み」という曲で、小さい頃のおじいちゃんとのエピソードをもとに書いた曲でした。
茨城出身ということを前に出して活動していることもあり、
茨城出身のシンガーソングライターとしての代表作にしたいと思って
「笠間焼」になりました。
「青い湯呑み」と「笠間焼」の違いは
「笠間焼」では「笠間焼」が物語に出てくる必然性があること、
より生活感のある感じ、
主人公はあくまで自分ですが、
できるだけ共感してもらえるようなエピソードを入れて作りました。
メロディもかなりこだわって、特にAメロはこだわりました。
元のメロディだと、メロディとメロディの隙間も多く、かなりまったりしていて、
1番のAメロ聴いただけで最後まで聴いてもらえないような感じでした。
メロディとメロディの隙間が悪いというわけではなく、この曲においてはそんな風に感じたので、それをどうやって変えていくかが難しかったです。
アレンジャーの方にアドバイスをいただきながら、隙間(メロディのない部分)をどう埋めていくか、細かい音符をどう紡いでいったらよりよく聴こえるか。
今回入れた細かい音符というのは16分音符で、
それをAメロの1小節目の4拍目から2小節目の1拍目辺りにさりげなく入れました。
隙間は8分音符で埋めていきました。
そういった時間を通して、まったりして隙間が多かったメロディから、リズムを感じられるメロディに生まれ変わりました。
歌詞についても悩みました。
リアリティをどう表現するか、
自分が持ってるエピソードを出していくのですが、
本当のことなのに、歌詞として物語にすると嘘っぽく聞こえてしまうことがあるんです。
これもアレンジャーの方と相談しながら、煮詰めていきました。
歌詞って奥が深いなあと毎回思うんですが、
聴いていて気持ちよく、且つストーリーもある。
そんな歌詞に仕上がったと思います。
「茨城出身のアーティストが歌う笠間焼っていう歌、いいよね」と思ってもらえるような曲を書きたいと思ったのがそもそもです。
星の数程いるアーティストの中から「山田翔」を選んでもらうにはどうしたらいいんだろうということをよく考えます。
曲がいいのは当たり前、歌がいいのも当たり前、
でもその当たり前が難しいものです。
ちょっとでもフックになるようなキーワードはないだろうか。
先の見えないトンネルを歩く中で、
「これかもしれない」と思って作り続けています。
こんな感じで、2/11と2/25のライブでは「シアワセイロ」や、「ははは」「ブサイク餃子」の制作過程を話したいと思います。
「あ〜、そうやってできたのかあ」
と思ってCDを聴くとまた違った楽しみ方ができると思います。
ぜひ楽しみにしていてください!